ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
「…え?」
びっくりしすぎて頭が回らない。
ナニ、コレ。
ワタシ、イマ、ドウナッテルノ……?
目の前には広い胸があって、耳元で寝息が聞こえて、腰にゴツゴツした手がまわされていて、足ははさまれている。
ほんと、ナニコレ。
抱き枕じゃん、私。
だきまくら。
…だき、まくら?
だき……………………!!!!
「キャアアアアアアア!!!」
わ、わ、わたし、今、イケメン王子・石田潤にだ、だ、だだだだ抱きしめられてる!?
呆然としていると、石田潤が目を覚ましたらしく。
「ん…?あれ?姫?」
”あれ?姫?”じゃなくて!!
早く、離して!!
心臓がバクバクしすぎて死ぬ!!