ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
…それよりも、恥ずかしさの方が勝ってるけど。
もうほんと、顔から火が出そう!!!
「とにかく離れてください」
赤い顔を見られたくなくてそう言うと、王子はベッドから降りた。
私はその隙に、急いで保健室から出る。
「ちょっ!姫!!!」
っていうイケメン王子の声が聞こえたけど、ムシ。
っていうか、顔真っ赤なんで振り向けませーんっ!!!
授業中であろう廊下を(自称)ボルトもビックリな速さで駆け抜ける。
もうダメ。
早く叫びたい!!
階段を駆け上がり、屋上のドアを開ける。
「はぁ…はぁ…」
久しぶりに全速力で走ったから、すごく息が乱れてる。
しんどくて地べたに座り込むが、叫びたい気持ちは抑えきれず。