華ヒメゴト
ストーカー?犯人?なんで、そんな人の番号が登録されてるんだろう?ナニ?ダレ?ナンデ?ドウシテ?これらの単語が頭を周る。

とりあえず、裕美に電話して今の事実だけを伝えた。『もしかして、鉢植えの送り主も、もしかして…ユウキさん?!』電話の向こうで裕美が声を荒げる。「私、裕美の言ってる意味が分からない…ど、どういうことよ?!」電話の向こうの裕美が『二年前を思い出して!』と言ってきた。

ー2年前…

『あんたストーカーに悩んでたでしょ?』

ーストーカー…

『毎日ケータイに着信掛かって、部屋も荒らされて…それで引っ越したじゃない!!』

ーケータイ…引っ越し……
その瞬間、脳裏にケータイの着信音が何重にも重なって響く。忘れていた、この音。

『それからあんた……ぶっ倒れて…ショックで記憶飛んだって医者に言われた……あんた……親にも相談せず……1人て抱え込んで……』裕美が電話の向こうで泣いている。

ーあ




思い出した…。



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