華ヒメゴト
私、2年前ストーカーから電話がかかった時に「次、電話してきたら警察に届ける」私がストーカーの電話に出たのがこれが最後だ。そして、ストーカーは……私の家に……乗り込んで来たんだ…
……でも、あの時、顔はハッキリ見えなかった。あれは、、、ユウキさんだったの?!


血の気が引いて、冷や汗が肌を這う。

1人は危険だ。

脳内でサイレンが鳴り響く。

はやる気持ちと恐怖心が上手くマッチしてないのか、足に力が入らない。

「急がなきゃ……」
マンションはすぐ近くなのに…歩いてるのに…前へ進んでいる感覚が、ない。

乗り込んだエレベーターの中で深呼吸した。部屋に帰ったら服を持って、しばらく裕美の家に泊めてもらおう。でも、すぐに警察に行こう。

3階でエレベーターが止まり、扉が開いた瞬間に小走りで部屋に向った。

「早く警察行かなきゃ‼」


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