ある日突然お嬢様になりました!?~単純姫と王子様の恋の物語~
はぁ・・・。眠い・・・。でも起きなきゃ。今は朝の5時。

あたしの名前は荒木美亜。今日は高校生活がスタートする前の超重要な日。

そう。入学式。でも、あたしがこんなに早く起きるのにはこれとは別の理由があるんだ。

それは単純な話。両親がいないから家事とかは全部あたしの仕事って話。

でもまさか、この話を他人にするとは思ってもみなかったんだ。

「うわぁぁ!キレイな学校!」すると。

「美亜!」と聞き覚えのある声!振り返ると中学からの親友。天野ユキちゃん。

「ユキちゃん!久しぶり!ヨロシクね!」

「うん!」すると、ドンッ!という音と共にあたしは転んでしまった。

「いっっ!」あまりの痛さに顔をゆがめながらみると、すりむいていた。

「美亜!?大丈夫!?保健室行こ?」といってユキちゃんがあたしの手を引くと、誰かが

ユキちゃんの腕を掴んだ。

「わりぃ大丈夫だったか?俺が連れてくよ。歩けるか?」目の前にいたのは超イケメン!

「あ、歩けます!」そしてテクテクとついて行った。

「ぁいっっ!」消毒液が超しみる~~。するとイケメン君が口を開いた。

「ほんと、悪かったな」そういう。な、なんか言わなきゃ!

「い、いえ!ありがとうございました!」すると彼はフッと笑って出て行った。

そして、あたしは教室に戻った。
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