ひだまり
第壱章
ハジマリ
森の木々がざわざわと揺れ、木々の隙間から青空が見えている。
いつも通りに俺は、定位置である大木の枝の上に寝転がっていた。
木々の揺れる音しかしない、静かな場所。
ここには俺以外誰もいない。
俺はずっと、ただ流れ行く時間をこうして過ごしている。
何も変わりもしない、俺の日常だ。
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ハジマリ