王子様の危険な恋愛領域
Sweet danger☆3
まさかのお姫様抱っこ
あの時に感じた“ドキッ”って、なんだったのかな…。
憂鬱だった化学の小テストが無事に終わって、一週間ほどが経過した。
今日も、あと少しで授業が終了して放課後になろうとしている。
そんな中、私はボンヤリと小テストの前日のことを考えていた。
だって、光琉に対してドキッとしたのは、初めてのことだったから。
どうしてなのか、ここ数日…理由を何度も考えてみたけれど答えは出ない。
原因不明のままだ。
なんか、分からないと気になるんだよね…。
調子狂う。
あっ、調子狂うと言えば…化学の小テストが終わった後の光琉の態度!
勉強教えてもらったおかげで、テストは今まで見たことないような、いい点数をとることが出来た。
一応、光琉にも報告をして、あらためてお礼を言ったわけだけど…
てっきり、“あっ、そう”って素っ気なく返されるか、何か見返りを求められるんじゃないか…と思ってた私はビックリしたんだよね。
光琉が、自分のことのように喜んでくれたことが…。