王子様の危険な恋愛領域
「今後は、もっと警戒しろよ。」


「う、うん…。それは分かったから、離れて欲しいんだけど…。」


「それは出来ねぇな。しっかり他の男たちに見せつけておきたいし。」


「えぇっ!!」


見せつける必要ないでしょ…!


もう一度、離れようと体を捩ったりしてみたけれど、光琉にガッチリと引き寄せられているため、それも叶わず…


結局、光琉と密着した状態でスイーツを選んだ私。


店内のお客さんの視線がたくさん注がれていて、終始…恥ずかしさで顔が熱くなっていた。


光琉って強引なところがあるけど、まさか…ここまでスゴいとは思わなかったよ…。


彼女のフリしてるだけなのに、やり過ぎだってば…!


席に戻って来た途端、私の心に疲労がどっと押し寄せる。


ぐったりしていると、光琉がポンポンと私の頭を撫でた。


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