王子様の危険な恋愛領域
休み時間は、私の教室にやってきて…他愛ない話をしていた時に前髪に軽くキス。
お昼休みは、中庭でお昼を食べ終わった後に頬にキス。
周りで見ていた女の子たちからは、甲高い悲鳴があがって、大騒ぎ。
私は、その度…顔が赤くなってばかりだった。
おかげで、心の休まる時が無かったんだよね…。
「そんなにキスしてねぇだろ。っていうか、あれぐらいじゃ足りねぇぐらいなんだけど。」
「えぇっ、うそっ!?」
あれで足りないなんて……。
今日よりもっとキスの回数が多かったら、それこそ…心臓が保たない。
瞬きを繰り返す私の耳元に、光琉は唇を寄せた。
「これでも、俺…抑えてるんだからな、色々。」
「えっ…?」
色々…って何?
疑問符を浮かべていると、光琉は耳たぶにキスを落とした。