王子様の危険な恋愛領域
「紗姫、すごいじゃない!王子と同居だなんて、女子の憧れだよ?みんな同居したくても、出来ないのが現実なのに!」
「あ、亜弓ちゃん!声が大きいよ…!!」
慌てて、手で亜弓ちゃんの口を覆う。
すぐにキョロキョロと周りを確認したけれど、廊下にいる生徒たちは、それぞれの会話に夢中で、幸い…私たちの会話を聞いていた人はいないみたいだ。
「ごめんごめん…。つい興奮しちゃって…。」
申し訳なさそうに謝った亜弓ちゃんは、私の脇腹を肘でツンツンとつついた。
「紗姫と王子、かなり順調じゃない!これで同居なんかしたら、更に仲が深まっちゃうこと間違いナシだねっ!」
「なっ…何言ってるのよ!それは無いって!!そもそも同居は、お母さんが無理矢理…光琉に頼んだんだし…。」
「そんなの分からないわよ~?だって、二人きりなわけでしょ?何か起こるかもしれないじゃない!」
「な、“何か”って…何よ…。」
「そりゃあ、色々よ!」
ふふ…とニヤケ顔の亜弓ちゃんの迫力に圧倒されて後退りした私。
次の瞬間、ドンッと誰かにぶつかってしまった。
「あ、亜弓ちゃん!声が大きいよ…!!」
慌てて、手で亜弓ちゃんの口を覆う。
すぐにキョロキョロと周りを確認したけれど、廊下にいる生徒たちは、それぞれの会話に夢中で、幸い…私たちの会話を聞いていた人はいないみたいだ。
「ごめんごめん…。つい興奮しちゃって…。」
申し訳なさそうに謝った亜弓ちゃんは、私の脇腹を肘でツンツンとつついた。
「紗姫と王子、かなり順調じゃない!これで同居なんかしたら、更に仲が深まっちゃうこと間違いナシだねっ!」
「なっ…何言ってるのよ!それは無いって!!そもそも同居は、お母さんが無理矢理…光琉に頼んだんだし…。」
「そんなの分からないわよ~?だって、二人きりなわけでしょ?何か起こるかもしれないじゃない!」
「な、“何か”って…何よ…。」
「そりゃあ、色々よ!」
ふふ…とニヤケ顔の亜弓ちゃんの迫力に圧倒されて後退りした私。
次の瞬間、ドンッと誰かにぶつかってしまった。