王子様の危険な恋愛領域
秘めていた理由
翌朝。
あまり眠れなかった私は、ふぁ…と欠伸をしながら部屋のカーテンを開ける。
広がっている青空を見上げて、深呼吸をした。
光琉と淳也…。
今日、二人に私の気持ちを話そう。
シッカリと決意をして、学校へ行く準備を始めた。
「……おはよ。」
「う、うん。おはよう。」
1階に降りていくと光琉は先に起きていたみたいで、リビングのソファーに座っていた。
「あ、朝食…何か用意するね。」
「悪いけど、俺…今日はいいや。あまり食べたくないから。」
「そ、そっか…。分かった。」
昨日と同様、今日も私たちの会話は…ぎこちない。
本を読み始めた光琉の姿をチラチラと見ながら、私はキッチンへ。
一人で朝食を食べた後、支度を済ませて光琉と一緒に家を出た。