王子様の危険な恋愛領域
告白
淳也には、自分の気持ちを伝えた…。
次は…光琉。
私のことを好きだと言ってくれた光琉に、私も“好き”を伝える…。
告白…するんだ。
放課後。
あまり緊張し過ぎないようにと心に言い聞かせて、教室を出る。
光琉のことを考えながら保健室へとやってきた。
「失礼します…」
静かにドアを開けると、中は誰もいない。
保健室の篠田先生も不在のようだ。
光琉、来てるかな…?
中に入り、隣の部屋に続くドアの前で足を止める。
深呼吸をしてから、コンコン…とドアをノックした。
「紗姫…?」
すぐに聞こえてきた光琉の声。
「うん…。」
「鍵…開いてるから…。」
「分かった…。」
ゆっくりドアを開けると、窓際に少し背をもたれて立っている光琉の姿が目に映った。