Samsara


「だから 私は、沢山の人に 避けられてきた。

           …呪われた子だから。」


「…私は、貴方を

 百三十年前のリーゼルとは 思ってませんよ。」


「……」


「貴方は 貴方だ。

 百三十年前のリーゼルとは 関係無い。」


「でも!それは、貴方が 死神だからでしょう?

        もし、貴方が人間だったら…!」


「例え、私が人間だったとしても、

  貴方を 百三十年前のリーゼルとは 考えない。

    …言ったはずです。貴方は 貴方、だと。」


「…ほん、とに…優しい人…っ」



リーゼルの瞳には

涙が 零れてゆく。


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