Samsara
「死神さん…?」
「…はい?」
「なんだか、眠たくなってきちゃった…」
今まで
眠たそうな顔をしなかった・リーゼル。
「…寝たら どうですか?」
そんな リーゼルに、死神は 言った。
…優しい笑みを 浮かべて。
「駄目なんです…」
「どうして?」
「だって、寝てしまったら…」
リーゼルは、重い瞼を開けようとする。
そして…。
「もう死神さんに
逢えないような気がするの。
暗い闇だらけの…夢の中でも。」
リーゼルの言葉に対し
死神は
目を 見開いた。