Samsara
「あたしの命を…貰いに来た?」
ベットに横たわっていた少女は、口を開いた。
「ええ。貴方の命を 貰う為に、私は来ました。」
少女の問いに、相手は 笑みを浮かべた。
「貴方は 一体、何者なの…?」
開いていない、窓とドア。
人が この部屋に来れるような道は、閉ざされていた。
なのに何故、此奴は、この部屋に居る?
そう思った少女は、恐怖で怯えているような声で、言った。
「…人間じゃ、無いんですか?」