Samsara


すると、相手は。


「人間じゃありません。

 幽霊でも ありません。

    分かるでしょう?」


人間でも 無い。

幽霊でも 無い。



そして、相手が言った言葉…


『 命を 貰いに 来た 』


この部屋に来れる道は、閉ざされている。

そうなると考えられる事は、ただ一つ。

壁を 通り抜けて、この部屋に入った事。



少女は、予測できた。


自分の部屋に 進入してきた

この相手が、一体何者なのか。


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