危険BOY'Sにキスをして。

「…お前さ。
 何で あの時、黙ったんだ?」

「ぇ…?」

「あいつが、お前に…
 “この男の事が 好きなのかい?”って、言った時だ。」

「そ、それは…」

「…ま。お前が どう思っているかなんて、
          どーでもいい事だ。」

「ぇ…」


…きっと。


この時のあたしは、

哀しそうな瞳をしていたと思う。



「俺の気持ちを伝えれば、それで十分。」


< 14 / 96 >

この作品をシェア

pagetop