危険BOY'Sにキスをして。

(キーンコーン…)

LHR終了のチャイムが鳴る。


…また、だ。

午前中の始業式といい、
今のLHRといい、
人に邪魔されてばっかだ。

まぁ。

始業式のに関しては…
大好きなイツキとの会話で聞けなかったから 良いとして。

問題は、今のLHR。

あの生徒会長の所為!

変な質問してきてさ…
何なんだ、あのデリカシーの無い男は。

やっぱり、あんな奴…
苗字呼ぶ価値もないわ!!


…と、思っていると

「キスズ。 先に生徒会室 行っとくからな。」
「ぇ…!?」

そう言って、イツキは鞄を持ち、教室からそそくさと出てった。

「イツキ…」

一緒に行ってもいいじゃんか、ばか…。


''イツキに恋してる''

と、分かった自分は…

「少しでも永くイツキと一緒に居たい」

と、わがままに なっていた。


「本当は あいつさ、
 キミのこと好きじゃないんじゃない?」

「は…!?」


再び後ろから声。

あいつ、だ。
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