危険BOY'Sにキスをして。
「じゃあ、次。副会長。」

黒峰は、そのまま自己紹介を進めていった。

「前期の女子副会長になりました、 桜井優子(サクライユウコ)です。」

ストレートのロングヘア。
“お嬢様”と呼ばれても 良いくらいの 美人。

「好きな男性は…」

この次。

あたしは、改めて 思い知らされる。

「今 人気のモデル、櫻井樹くんです。
 同じ生徒会役員という事で、私 凄く嬉しい! 」

櫻井樹くん、か。

「イツキ…」

あたしは、イツキの方を見た。

すると、イツキは。

「桜井さん、Thank you。
 “櫻井”と“桜井”、同じ苗字か…
      俺達、運命みたいだな。」

満面な笑顔をして、桜井優子さんに言った。

え、なんなの。
よくそんなクサい台詞が言えるよね。

…と思ってたけどさ。


“俺達、運命みたいだな。”

そう言われた 桜井さんは、凄く嬉しそうな笑顔をしていた。


「……」


…だったら、あたしがさ。

こんな辛い思いをするのも『運命』なのかな?


イツキ。

貴方の 本当の気持ち、
知りたいよ…。
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