危険BOY'Sにキスをして。

「生徒が 楽しく学校生活を過ごす為に 働いたりする生徒会長が…
 こんな事して、良いのか?」

「…そうだね。 聞いちゃまずかった、か。」

黒峰は、イツキの言った事に 納得の意を 示した。


「俺は ただ…
  恋をする事も 学校生活に大事。
 と、思ったんだ。」

「好きな奴の名前まで 出さなくて良いだろ?」

イツキは、誰もが思ってる事を 聞いた。

…しかし、黒峰は。


「俺が ただ、好きな女性の名前を言っただけで…
  みんなも言え、とは 言ってないよ?」

なに言ってんだ、此奴…
満面な笑みを浮かべながら言ってるし。

「「「 …… 」」」

黒い微笑みにより…
口出しする者は、誰一人居ない。

好きな人を言わずに黙っていたら睨まれるが、
実際黒峰が 言った事は、本当のことなのだから。

…でもさ。
その後の言葉は、余計だわ。

「てか、君たちさ。
 何マジになって好きな人言ってるの?
 …馬鹿じゃないの?」

きっと、皆が文句言わず答えたのは…
黒峰を敵に回すと怖い、と感じたからであろう 。

それなのに、そう言われると…
腹が立つに決まってる。
それでも、みんな黙ってるけどさ。

やっぱり黒峰は、怖い存在なのか。
恐るべし、生徒会長。
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