危険BOY'Sにキスをして。
(キーンコーン…)
「授業のチャイム…っ!」
自分も急いで 席に着いた。
(ポンポン。)
肩を 叩かれる。
あたしは、面倒くさがりながらも 後ろを向いた。
…すると。
(プニ。)
「また引っかかった。 馬鹿すぎでしょ、キミ。」
ム・カ・つ・く!
後ろから、肩叩かれると 後ろを向くのが優しさでしょ!?
黒峰は、いつまでも笑ってる。
「だから、なに!?」
「昼休み…キミにとって、ファーストキスの場 所で。」
「は?」
「あの場所で、待ってるから。」
あたしのファーストキスの場所…?
イツキとのキスが、ファーストキスだった。
だから…
屋上?
…でも。
なんで、黒峰と行かなくちゃいけないワケ?
え、なに?
罰ゲーム?
「ちょっと、意味分かんな」
「強制、だから。」
「だからって」
「俺の言うことに…従えないの?」
「…行かせていただきます。」
「ま、普通そうなるよね。」
普通そうならねェよ!
思いっきり今の脅迫なんですけど!
かっこいい顔して…
中身は やっぱ最悪だ、こいつ!
黒峰が
「天使のお面を被った悪魔」
に、見えたのは言うまでもない。