危険BOY'Sにキスをして。
歌手…。
イツキと同じ…
歌手?
「私…歌手になれるのかな?」
「大丈夫だよ! 優子ちゃんなら、絶対になれるよ!」
「それなら、 歌手のオーディションやってみようかな!」
「やるべきだよ!」
…やめて。
やめてよ、優子。
貴方は、イツキと同じ仕事を したいの?
それほど、イツキの事が好きなの?
…お願い。
貴方と、イツキとの距離を
縮めないで。
「ねぇ、絵梨チャン。」
「なに…?」
後ろの黒峰が
小さな声で、話しかけてきた。
「何で、泣いてんの?」