危険BOY'Sにキスをして。
「ぇ…? 泣いてなんか…っ」
「泣いてるじゃん。嘘つくな、って。」
どうして、だろ…
勝手に 涙が…
「櫻井の事が、そんなに好きか?」
「……」
「櫻井の傍に…
誰にも近づかれたくないのか?」
「……」
答えは「Yes」。
でも、それは…
ただの、ワガママ。
イツキは 今、
全国で人気のモデル、
…なんだから。
そんなワガママ…
通用しない。
「あいつに… 恋するだけ、無駄だ。」
「なんで…?
なんで、そういうこと言うの…?」
「…お前は、一般人だ。
芸能人と結婚、だなんて無理な話だろ?」
無理?
そんなの…
誰が、決めたの?
「確かに、あたしは一般人。
でも、今の時代… 芸能人と一般人が付き合ってる、ってよく聞 く!」
「だから? 芸能人は、様々な出会いがあるんだよ?
キミの知らない…、芸能界と言う名の 業界、 で。」
「……」
「その、キミの知らない業界内で、 女優・タレント…様々な女性と知り合うんだ 。
モデル・歌手をしている…アイツ、はね。」
あたしの知らないところで イツキは、
沢山の綺麗な女性、
可愛らしい女性と、出会ってしまう。
…そして。
あたしは知ることが 出来ない、会話をする。