危険BOY'Sにキスをして。

「とりあえず…
 昼ご飯を 食べようじゃないか。」

「は?」

昼ご飯を食べる為だけに…
あたしを 呼んだ、って事?

「ワケ分かんないし…」

「一緒に食べたかった。ただ、それだけ。」

「だからって、こんな所で食べなくても…!」

「俺は、昨日…この学校に来たばかりなんだ。 だから、友人も まだ居ない。
  …というワケで、絵梨チャンを呼んだんだ。 」

「黒峰、かっこよくてモテるんだから、 話しかければ良い事じゃん。」

「話しかければ…どうなるの?」

「かっこいいから、誰も拒否らないでしょ?」

「…そうだね。」

あ、やっと納得したか。


「つーわけで、あたしは このへんで…」

(がしっ)

「は!?」

立ちあがった あたしの腕を
座ったままの黒峰が、強く 掴んだ。

「行かせないよ?」

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