危険BOY'Sにキスをして。

「あたしは、モノじゃない!
 だから、アンタのモノになる気は 更々ないか ら!」

「ったく、だから…
 ツンデレも いい加減にしろ、って言ってるだろ?」

「あたしは、ツンデレじゃない!
 普通の人!普通の人間! 普通のホモサピエンスだしっ!」

「君が…ホモサピエンス、だって?」

「何よ、それ! あたしが人間じゃない、って言いたいワケ! ?」

「…やっぱり馬鹿だね、キミは。
 ホモサピエンスってのは “知恵のある人”って、意味だよ?」

「……」

「…どうかしたかい?」

あたしが「知恵がない」って言いたいのか、コイツは!


「ムカつくアンタのモノには ならない、ってば !
  性格がまだマシだったら良いけどね!」

「それは、出来ないな。
 こんな性格の持ち主が… 俺、黒峰要だから。」

…名前、言う必要あるか?


もう嫌だっ!

こんなワケの分からない奴と、
会話する事も 嫌になってきた!!

「さよならっ!」

あたしは、立ちあがった。

…しかし。

(がしっ)

さっき同様、腕を掴まれる。


でも。

さっきと違う事が、1つ。

座っていたヨウが立ち上がってて…

「…っ!」

「……」

「ゃめ…っん…」

「……」

「…っやめて、って言ってんでしょ…!」

(バチンッ!)

ヨウの頬を叩いた。
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