危険BOY'Sにキスをして。

「なにすんのよ…っ」

「なに、って…キス?」

「ふざけないでよ!
 昨日といい、今日といい…っ」

「ふざけたつもりは、ない。
 俺は、いつでも本気だよ?」

ヨウは、あたしの瞳をしっかりと 見つめていた。

「それが ふざけてる、って言ってんの!
 いきなりキスして、それでもふざけてない奴 が…
 いるワケ無いじゃない!」

「それでも俺は、ふざけてない。」

「…っ…」

やっぱり、コイツには…
何を言っても、理解してもらえない!

「アンタ、最低以外の何ものでも無い!」

「へェ、そうかい。
 …でも。そんな最低男にキミは、 最大の弱点、を 見せてしまったね。」

「え…?」

最大の弱点、って…?


「自分でも、理解出来てない みたいだけど。」

「ちょっと待ってよ!弱点って…!?」

「さぁね。
 せいぜい… 自分で考えるんだな。」

そう言って ヨウは…
屋上の扉を開け、校舎内へと戻って行った。

「ワケ、分かんない…」

屋上には…
あたし、ただ1人。

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