危険BOY'Sにキスをして。

「第二回生徒会を始めます。」

ヨウの挨拶から、二回目の生徒会が始まった。

生徒会長のヨウの右隣りには、
副会長の優子。

あたしの右隣りは…

「櫻井くんは、欠席か。」

空席。


「とりあえず、昨日言っていた…
 再来月の体育祭について、話し合います。」

…イツキ。
体育祭、来ないのかな…?

「まずは…
 誰か、 良いスローガンを考えてきた奴は、居ないか ?」

ヨウの問いかけに、誰も手を挙げない。

「じゃあ、李鈴。」

「え?」

「何か考えてきただろ?言え。」

「は…?」

「早く言え。時間が無くなる。」

そんなこと、言われても…。

…つーか!
いきなり、苗字で 呼ばれたから 焦ったし…。

「えっと…」

生徒会役員のみんなが、集中して 此方を見る。

…それにより。

(もっと、考えられない…!)

家できちんと 考えてくれば良かった。

と、後悔した。
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