危険BOY'Sにキスをして。
「生徒会長。」
優子が 手を挙げた。
「なに?」
「李鈴さんは、考えて来なかったみたいだわ。 だから、他の人に 聞」
「聞かない。」
「ぇ…?」
「俺たち生徒会役員は、生徒達の上に立って 企画等の物事を 考えるんだ。
そんな、生徒の上の立場となる役員なら…
質問されて、すぐに答えられるはずだろ?」
…ヨウ。
お前は、あたしを…
そんなに虐めたいのか!?
優子の発言したムカッとする言葉に対し、
あたしを味方するような言葉を言ってくれるのかと思ったら…
もっと、もっとプレッシャーがかかるような言葉をサラッと言って!
腹黒、っていうより…
ドSだな、お前!
…ん?
腹黒とドSの違い、って何…?
「…で? 李鈴、早く答えてくれ。」
「えっと…」
もう、良いや。
思い付かないから、中学の時のスローガンを言おう。
覚えてるあたしの記憶力、すげー。
「疾風迅雷。」
「「「 …… 」」」
え?
なに?
なんで、みんな…
黙っちゃうわけ?
「李鈴さん。」
席としては、 ちょっと距離のある優子が あたしに対して言う。
「なに?」
「それ…
去年のスローガンだわ。」
「え。」