スキ、キライ、スキ、
それから、いつも通りに授業が進んで、昼休みになった。

「ねぇ、今日なんか用事ある?」

後ろの席の実悠が背中をつつきながら話してきた。

「えっと……無いけど。なんで?」

「じゃあさ、委員会あるんだけど代わってくれない?……ちなみに雄樹君と一緒」

これを狙ってるんだなぁ、てことはすぐに分かった。

雄樹君のところをやけに強調して言うんだもん。

「別にいいけど」

「やったぁ!!ありがと、玲音!!」
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