あなたに愛を【短編】
「五十嵐先パイ、そこのイスとって」

「ほい」


あの人=五十嵐 マサトって言うの。



五十嵐先パイは私のことを唯一下の名前で呼ぶの。


なんだかその行動が妙に嬉しくて、にやけちゃった。



帰りに聞いてみたの。



『なんで五十嵐先パイは私の名前を下で呼ぶの?』って



そしたら、『う~ん。由美は、俺にとって特別な存在だからかな?』


って。



ちょっとは期待しちゃうよ。



そんな事言われたら。


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