虹の橋


資料室の中は真っ暗で


ぴっしりと閉まったカーテンから


わずかに光が洩れている程度。


バタン…


戸が閉まると、ほとんど何も見えなくなった。


「暗すぎだろこれ…電気どこだよ?」


思ったよりもずっと近くから、頭の上から声がした。


イチゴくんは荷物を置き、電気のスイッチをまさぐっているようだ。


私は光を入れようと後ろの戸に振り返ったとき。


「お、これだ……っわっっ?!」


「きゃ…っ」



ドサッ…………



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