虹の橋


「えー今日から1組の担任になります、松宮直希といいます。…──」


清潔感のある黒い短髪。高い身長。はっきりした声。見たことのない先生だ。


20代後半くらいの若い先生は女子の注目を集めていた。


俗に言うイケメンらしいが、私はどうでもよかった。


「…─一番最初のHRはやっぱり自己紹介だな。では阿神から。内容は名前、部活、一言で。でも言いたいことあったら好きなだけ言っていいぞー」


自己紹介は全員の視線が一人に集まる。一番って大変だ。そう思いながら阿神くんに目を向けたとき、


彼が、いた。







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