シンデレラのSweetなお時間



「…ごちそうさま」

「ごちそうさまでした」



そして食事を終えた私と彼は、食器を持ちキッチンへと向かう。



「食器、私が洗いますね」

「いやそれくらいは俺が」

「?洗い物は出来るんですか?」

「…皿を二枚割ったところで痛くもない」

「割っちゃう前提なんですか!?」



どこまで不器用なんだろう…!



「やっぱり私がやります」

「いや、だが…」

「いえ、でも…」



お互い譲ることがないまま、私は前を歩く彼に続くように歩く。ところがその時足元に転がってきたのは、先程ソラくんが遊んでいたオモチャのボール。



「わっ!」

「!」



案の定それを踏んでしまい、私の体は前のめりに転倒する。

ガシャン、ドタン、と響いた音




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