シンデレラのSweetなお時間
「いたた…」
顔を上げるとそこには、転んだ私を庇ってくれたのであろう澤村主任の顔。
現状を把握するように見れば、押し倒す形でその体に乗っかってしまっていることに気付く。
「…、…」
「……」
ぴったりとくっつく体
触れる体温が、肌が
彼を男の人として、意識させて
「す、すみません!」
「…あ、あぁ」
真っ赤に染まる顔を押さえる余裕もなく、私はバッと体を起こし飛び退いた。
「……」
バクバクと鳴る心臓
一瞬触れただけなのに、全身の熱が沸騰しそう。
「…、」
チラ、と見ればほのかに染まっているその頬。それから感じるのは彼の照れ。
「……」
彼も同じように
ドキドキ、してくれている?
触れた体、ひとつに