シンデレラのSweetなお時間
「あっ、そういえば食器…」
はっと思い出したように見れば、そこには床に落ち見事に割れたお皿が二枚…
(ま、またやってしまったー!!)
「…す、すみません…!!」
「洗う手間が省けたと思えばいいだろう。片付けるからお前はソラが近付かないように抱えておいてくれ」
「いえ、私が…」
「……」
わたわたとお皿の欠片を拾おうとする私に、彼は止めるようにポンッと頭に手を乗せる。
「破片で怪我でもされたら、それこそどうしていいかわからん。だからお前は大人しくしておけ」
「……」
怪我でもしたら、なんて
(…心配、してくれてる?)
あぁ、何だか
彼からは与えてもらってばかりだ
嬉しい気持ち
温かなぬくもり
胸を鳴らす、感情