シンデレラのSweetなお時間



「あっ、そういえば食器…」



はっと思い出したように見れば、そこには床に落ち見事に割れたお皿が二枚…



(ま、またやってしまったー!!)



「…す、すみません…!!」

「洗う手間が省けたと思えばいいだろう。片付けるからお前はソラが近付かないように抱えておいてくれ」

「いえ、私が…」

「……」



わたわたとお皿の欠片を拾おうとする私に、彼は止めるようにポンッと頭に手を乗せる。



「破片で怪我でもされたら、それこそどうしていいかわからん。だからお前は大人しくしておけ」

「……」





怪我でもしたら、なんて



(…心配、してくれてる?)



あぁ、何だか

彼からは与えてもらってばかりだ



嬉しい気持ち

温かなぬくもり



胸を鳴らす、感情







< 112 / 273 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop