シンデレラのSweetなお時間



ー…



そして彼の家で食事をしてソラくんと遊んで、家まで送り届けてもらいその日の夜はふけていった。

それから迎えた翌日。週の始まり、月曜日の朝。



「おはよー」

「はよー」



わいわいとにぎわういつものオフィスの中を、いつもとは違う緊張の面持ちで私は一歩踏み込んだ。



「お、おはようございます…」

「安藤さん、おは…よー…」

「おー、安藤…おはよー…」

「……」



先輩たちがこちらを見て言葉を失い固まるのも、そのはず。

ついこの前まで分厚いメガネに重い黒髪、よれたリクルートスーツだった人間が、黒髪…は相変わらずだけれど薄めのレンズのフチなしメガネにハルミさんに選んでもらったジャケットにシャツ、スカート、パンプス…と、綺麗めな格好に変わっているのだから。



< 140 / 273 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop