シンデレラのSweetなお時間



呟いた言葉に、彼は私の手を腕からほどく…かと思いきや、突然私の頭に左手で軽くチョップを食らわした。



「!」

「お前はどうして、そう自分を責めるんだ」

「…?」

「自分なんて、それだから、そう言っていつも自分一人をダメだと決めつける」

「……」





“こんな私なんて”

“私だから”

それらはいつもついてくる言葉。

自信のない、現れ。





「俺は、お前をつまらないとは思わない」

「え…?」

「寧ろ面白いと思うぞ。何もない所で転ぶし、のめり込むと黙々と周りが見えなくなるし、いいことがあると一人でにやけているし」

「な、なんでそれを…!」

「毎日オフィスで見ていれば嫌でも目に入る」

「……」




< 162 / 273 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop