シンデレラのSweetなお時間
呟いた言葉に、彼は私の手を腕からほどく…かと思いきや、突然私の頭に左手で軽くチョップを食らわした。
「!」
「お前はどうして、そう自分を責めるんだ」
「…?」
「自分なんて、それだから、そう言っていつも自分一人をダメだと決めつける」
「……」
“こんな私なんて”
“私だから”
それらはいつもついてくる言葉。
自信のない、現れ。
「俺は、お前をつまらないとは思わない」
「え…?」
「寧ろ面白いと思うぞ。何もない所で転ぶし、のめり込むと黙々と周りが見えなくなるし、いいことがあると一人でにやけているし」
「な、なんでそれを…!」
「毎日オフィスで見ていれば嫌でも目に入る」
「……」