シンデレラのSweetなお時間
『澤村主任、今までお世話になりました』
そんな時、前のモデルを務めていた社員が妊娠を機に辞めることとなり、新しいモデルを探すこととなった。
新しいモデルを任せられそうな者。それなりの容姿できちんとモデルを務められ、おまけに航とハルミとも上手くやれそうな人間…そう色々と考えた時、ふと頭に浮かんだのは彼女の顔。
なぜかはわからない。けれど、瞬間思い浮かんだのはその姿ひとつ。
そこから考えて見れば、メガネを取り化粧で変わるであろうこと、体型も程良さそうであること、やるとなればやりきってくれるであろうこと…全てのことが合致した。
だが問題は、安藤をどう説得するか。
引っ込み思案な彼女のことだ、普通に頼んだ所で断られるだろう。何かいい案はないか…そう頭を悩ませること数日、誘われたのがあの日の飲み会だった。