シンデレラのSweetなお時間



「…、」



他意はない、はずなのに

“女”としての彼女を見る度、意識せずにはいられない

彼女に触れるその手に、嫉妬すら覚える



(…不思議、だ)



彼女は、不思議だ





『玲二さん』





名前を呼ばれると嬉しくて





『分かってますから』





拙い言葉が、愛しい





『…、』





抱きしめると、漂う香りが

心を潤していく



もっと触れたい

溢れ出す、欲求



この気持ち、いつまで抑えきれるだろうか





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