シンデレラのSweetなお時間
(ま、まずい…)
あらぬ方向へ話が進んで…でも今ここで私がそんなことないんですよって否定するのは変だし…一体どうしたら
一人オロオロと彼の方を見れば、その顔は眉一つ動くことなく書類を見続ける。
「違う。恋人などではない」
「…?」
「え!?でも手つないで…」
「彼女がコンタクトをなくしてな、転ぶと危険だからと手伝っていただけだ」
「……」
それは、紛れもなく
否定の言葉
「なーんだ、それだけかー…」
「澤村主任に彼女なんて、レアな話題だと思ったんだけどなー」
「人の話で楽しむな」