シンデレラのSweetなお時間
クロネコ日和
eleven
ぽかぽかとあたたかな、ヒザシ
ヘヤのくうきはつめたいけれど
マドからさしこむそのひかりに、そっと目をさます
きせつはもうすぐハルのはじまり
ニンゲンはいまを、『にがつ』とよぶらしい
『……』
からだをのばし、前あしでカオをこすり、カガミを見る
そこにいたのはくろい毛におおきなミミ、ほそいからだのオレ
オレは、ソラ。
ニンゲンとくらしながらもジユウキママにいきている、にさいのクロネコだ
(さーて、きょうはなにしてあそぼうか…)
おきにいりのボールはキブンじゃないし、カーテンでツメトギはやったらすごくおこられたし…
はっ!じゃあきょうはあれにしよう!
そう思いたってはオレはそこにあったご主人のくろいカバンへあたまをつっこんで、くんくんと中のにおいをかぐ