シンデレラのSweetなお時間



床に座り込んだままの私へ、その手が紙袋から取り出したのは見覚えのある自社の商品カタログ。

そこに載っているのは、いつもの下着モデルの美人なお姉さん。



「これ…いつも商品のモデルやってるお姉さんですよね」

「あぁ。彼女が商品を身につけた写真を店頭のポスターや商品POPとして使用している」

「美人ですよねぇ…いつも見る度惚れ惚れしちゃいます」

「ところが、その彼女が先月末で会社を辞めてな。丁度新しいモデルを探していたところだ」

「へぇー…早く見つかるといいですね」

「お陰様で既に見つかっている」



彼が真顔で指差すのは、私。


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