本当の俺を愛してくれないか?
本当の...
私は?
「最上部長、見て下さい!みんこのレアバージョン、遂にゲットしました!!」
「えっ、本当に!?見せて」
「はい!」
誰もいない会議室。
たまたま会議の片付けをしていたところに最上部長が忘れ物を取りに来て。
あの日...。
本当の最上部長を知れて、頭を撫でてもらって。そして泣いてしまった日から数日が過ぎた。
あれだけ最上部長に泣いているところを見られないように!って頑張っていたけど、勿論それは無理な話なわけで。
涙も拭わず、鼻も垂らしたままの私の姿にまた最上部長は笑い出した。
恥ずかしかったけど、でも私の前で笑ってくれることがただ単純に嬉しくて私まで笑ってしまった。
そんなあの日から最上部長は変わった。勿論会社では今までのように完璧な最上部長だけど、こうやって二人っきりになると素の最上部長を見せてくれる。
私はそれが凄く嬉しくて堪らなくて。
少しでも最上部長と二人っきりになれたらこうやって下らないことでもなんでもいいから、話しかけずにはいられなくなってしまう。
「もうさ、いい加減告っちゃえばいいんじゃない?」
「えっ!無理無理!告白なんて有り得ないよ」
「なんでよ。だってさ部長には彼女なんていなくてしかも宏美とは聞いていると、なんかいい雰囲気じゃない?これはチャンスでしょ!」
「そっ、そんないい雰囲気だなんて滅相もない!」
そうは分かっていてもなぜか照れ臭くて、誤魔化すようにオレンジジュースを一気に飲み干す。
「えー。だってさ、宏美には素で接してくれるんでしょ?それって宏美を信用しているっていうか、心を開いているからじゃないの?」
「えっ、本当に!?見せて」
「はい!」
誰もいない会議室。
たまたま会議の片付けをしていたところに最上部長が忘れ物を取りに来て。
あの日...。
本当の最上部長を知れて、頭を撫でてもらって。そして泣いてしまった日から数日が過ぎた。
あれだけ最上部長に泣いているところを見られないように!って頑張っていたけど、勿論それは無理な話なわけで。
涙も拭わず、鼻も垂らしたままの私の姿にまた最上部長は笑い出した。
恥ずかしかったけど、でも私の前で笑ってくれることがただ単純に嬉しくて私まで笑ってしまった。
そんなあの日から最上部長は変わった。勿論会社では今までのように完璧な最上部長だけど、こうやって二人っきりになると素の最上部長を見せてくれる。
私はそれが凄く嬉しくて堪らなくて。
少しでも最上部長と二人っきりになれたらこうやって下らないことでもなんでもいいから、話しかけずにはいられなくなってしまう。
「もうさ、いい加減告っちゃえばいいんじゃない?」
「えっ!無理無理!告白なんて有り得ないよ」
「なんでよ。だってさ部長には彼女なんていなくてしかも宏美とは聞いていると、なんかいい雰囲気じゃない?これはチャンスでしょ!」
「そっ、そんないい雰囲気だなんて滅相もない!」
そうは分かっていてもなぜか照れ臭くて、誤魔化すようにオレンジジュースを一気に飲み干す。
「えー。だってさ、宏美には素で接してくれるんでしょ?それって宏美を信用しているっていうか、心を開いているからじゃないの?」