本当の俺を愛してくれないか?
「とにかくさ、来週はクリスマスじゃない。これはチャンスだと思うのよね」
「えっ...チャンスって。...まさかとは思うけど、私に最上部長を誘えとか言うんじゃないでしょうね?」
「そのまさかよ!一年に一度の聖なる夜!このチャンスを逃す女はただのバカよ!」
「えぇー!無理無理!絶対に無理!!」
私が最上部長を誘えるわけないじゃない!
第一そんなイベントに誘ったら私の気持ちがバレバレになっちゃうじゃない!
全力否定している私を余所に、咲花は身を乗り出してきた。
「ちゃんと最後まで話を聞きなさいよ!別にバカ正直に誘えなんて言ってるんじゃないの。宏美にしか出来ない誘い方をしなさいって言っているの」
「...私にしか?」
「そう!」
咲花は身体を戻し、使っていたお箸をビシッと私に向ける。
「最上部長の趣味や好きな物は宏美しか知らないんだから、それを利用するのよ。例えば可愛いレストランのクリスマス限定メニュー食べたいから付き合って下さい!とか、イルミネーションとか好きそうだし一人で行くのは寂しいから一緒に行ってくれませんか?とか」
「...なるほど」
それなら誘えるかもしれない。
「だってさ、宏美だって本当は好きな人とクリスマス過ごしたいでしょ?」
「そりゃまぁ...」
かなり過ごしたい。
だってあの最上部長とだよ?一緒に過ごせるなんて、夢のようだよ。
「だったら誘ってみなよ!お店とか探すの付き合うし!チャンスを生かさなくちゃ!」
「咲花...」
確かに咲花の言う通りかもしれない。本当の最上部長を知っているのは会社では私だけ。なら、それを生かさないとなのかも。
もし本当に最上部長に彼女ができてしまったらって考えると、やっぱり嫌だもん。
「えっ...チャンスって。...まさかとは思うけど、私に最上部長を誘えとか言うんじゃないでしょうね?」
「そのまさかよ!一年に一度の聖なる夜!このチャンスを逃す女はただのバカよ!」
「えぇー!無理無理!絶対に無理!!」
私が最上部長を誘えるわけないじゃない!
第一そんなイベントに誘ったら私の気持ちがバレバレになっちゃうじゃない!
全力否定している私を余所に、咲花は身を乗り出してきた。
「ちゃんと最後まで話を聞きなさいよ!別にバカ正直に誘えなんて言ってるんじゃないの。宏美にしか出来ない誘い方をしなさいって言っているの」
「...私にしか?」
「そう!」
咲花は身体を戻し、使っていたお箸をビシッと私に向ける。
「最上部長の趣味や好きな物は宏美しか知らないんだから、それを利用するのよ。例えば可愛いレストランのクリスマス限定メニュー食べたいから付き合って下さい!とか、イルミネーションとか好きそうだし一人で行くのは寂しいから一緒に行ってくれませんか?とか」
「...なるほど」
それなら誘えるかもしれない。
「だってさ、宏美だって本当は好きな人とクリスマス過ごしたいでしょ?」
「そりゃまぁ...」
かなり過ごしたい。
だってあの最上部長とだよ?一緒に過ごせるなんて、夢のようだよ。
「だったら誘ってみなよ!お店とか探すの付き合うし!チャンスを生かさなくちゃ!」
「咲花...」
確かに咲花の言う通りかもしれない。本当の最上部長を知っているのは会社では私だけ。なら、それを生かさないとなのかも。
もし本当に最上部長に彼女ができてしまったらって考えると、やっぱり嫌だもん。