本当の俺を愛してくれないか?
さらにざわめき出すオフィス内。
小森さんは満足そうに勝ち誇った顔をしていて。
さらに最上部長をバカにするようなことばかり言っている。
最上部長...。
最上部長を見ると、何も言い返せないまま下を向いているだけ。
そんな最上部長の態度に小森さんの話の信憑性が高くなるばかり。
「みんな騙されない方がいい!それに、彼女がいるなんて話もただの見栄かもしれないぜ?」
もうやだ。
もうやめて。
「あっ...えっ!?ちょっ、宏美!?」
なんでそんなに最上部長を傷つけるようなことばかり言うの?
真っ直ぐ小森さんの元へと向かう。
「あっ、宏美ちゃんも聞いてくれていた?宏美ちゃんも最上部長に騙されていたんだよ!...実は俺、イヴの日二人が一緒にいるところを偶然見ちゃってさ。良かったよ、早くに最上部長の本性が分かって。宏美ちゃんもみんなみたいに幻滅しただろ?」
最上部長を見ると、下を向いたまま。
なんで?だって全然変なことなんかじゃないのに。
「もう安心だね、宏美ちゃん」
そう言って笑う小森さんに怒りがこみ上げてきてしまって。
みんなが見ている前だと言うのに、私は思いっきり小森さんの頬に平手打ちをしていた。
「なんで幻滅なんてするんですか!?...皆さんも!私には幻滅する意味が分かりません!」
みんなあっけにとられながらも、私を見つめている。
恥ずかしいとかそんな気持ちが吹き飛んじゃうくらい言わずにはいられなかった。
「素敵じゃないですか!仕事も出来て料理や家事なんかも出来ちゃうなんて!可愛いものが好きなら趣味が合っていいし。...そんなにいけないことですか?どんな趣味を持っていたって、最上部長は最上部長じゃないですか!」
「宏美ちゃん...」
平手打ちされた頬を赤く染めながらも、ぼーっと私を見つめる小森さんに向かって言った。
「小森さん!私、最上部長のことが好きなんです!!誰よりもすっごく好きなんです!だから小森さんとは絶対に付き合うことなんて出来ませんから!分かりました!?」
「...はい」
言いたいことが言えてすっきりして。
そして我に返ると見えてくる現実の光景。
えっ...。私ってば今、やばいこと口走らなかった?
私に向けられる沢山の視線。
咲花は『あちゃー』と言わんばかりに頭を抱えこんでいる。
そして、背後から感じる視線。
「...小林さん」
それは勿論最上部長で。
やっちゃった。
言っちゃったんだ、私。最上部長が好きだって。
しかもみんなが見ている前で。
「ごっ、ごめんなさい!!」
みんなの視線に耐え切れなくなり、私はそのままオフィスから逃げ出した。
最低。バカ。
何やってるのよ。いくら本当のことだとしてもあんな場所で言っちゃうなんて...!
最上部長の顔が見れなかったけど、絶対困ってたよね。
困らせたくなんかなかったのに...。
いつの間にか涙が溢れてしまっていて。
会社内だと言うのに私はまるで子どものように泣いてしまっていた。
小森さんは満足そうに勝ち誇った顔をしていて。
さらに最上部長をバカにするようなことばかり言っている。
最上部長...。
最上部長を見ると、何も言い返せないまま下を向いているだけ。
そんな最上部長の態度に小森さんの話の信憑性が高くなるばかり。
「みんな騙されない方がいい!それに、彼女がいるなんて話もただの見栄かもしれないぜ?」
もうやだ。
もうやめて。
「あっ...えっ!?ちょっ、宏美!?」
なんでそんなに最上部長を傷つけるようなことばかり言うの?
真っ直ぐ小森さんの元へと向かう。
「あっ、宏美ちゃんも聞いてくれていた?宏美ちゃんも最上部長に騙されていたんだよ!...実は俺、イヴの日二人が一緒にいるところを偶然見ちゃってさ。良かったよ、早くに最上部長の本性が分かって。宏美ちゃんもみんなみたいに幻滅しただろ?」
最上部長を見ると、下を向いたまま。
なんで?だって全然変なことなんかじゃないのに。
「もう安心だね、宏美ちゃん」
そう言って笑う小森さんに怒りがこみ上げてきてしまって。
みんなが見ている前だと言うのに、私は思いっきり小森さんの頬に平手打ちをしていた。
「なんで幻滅なんてするんですか!?...皆さんも!私には幻滅する意味が分かりません!」
みんなあっけにとられながらも、私を見つめている。
恥ずかしいとかそんな気持ちが吹き飛んじゃうくらい言わずにはいられなかった。
「素敵じゃないですか!仕事も出来て料理や家事なんかも出来ちゃうなんて!可愛いものが好きなら趣味が合っていいし。...そんなにいけないことですか?どんな趣味を持っていたって、最上部長は最上部長じゃないですか!」
「宏美ちゃん...」
平手打ちされた頬を赤く染めながらも、ぼーっと私を見つめる小森さんに向かって言った。
「小森さん!私、最上部長のことが好きなんです!!誰よりもすっごく好きなんです!だから小森さんとは絶対に付き合うことなんて出来ませんから!分かりました!?」
「...はい」
言いたいことが言えてすっきりして。
そして我に返ると見えてくる現実の光景。
えっ...。私ってば今、やばいこと口走らなかった?
私に向けられる沢山の視線。
咲花は『あちゃー』と言わんばかりに頭を抱えこんでいる。
そして、背後から感じる視線。
「...小林さん」
それは勿論最上部長で。
やっちゃった。
言っちゃったんだ、私。最上部長が好きだって。
しかもみんなが見ている前で。
「ごっ、ごめんなさい!!」
みんなの視線に耐え切れなくなり、私はそのままオフィスから逃げ出した。
最低。バカ。
何やってるのよ。いくら本当のことだとしてもあんな場所で言っちゃうなんて...!
最上部長の顔が見れなかったけど、絶対困ってたよね。
困らせたくなんかなかったのに...。
いつの間にか涙が溢れてしまっていて。
会社内だと言うのに私はまるで子どものように泣いてしまっていた。