【完】お人好しな彼に、恋をしました。
「意地悪っていうか……うん、まぁそうなるの、かな」
え、ええええ!?
あの男の子が、種梨くん!?
共通するところがひとつもないんだけど!
「じゃあ私だってわかってて、どうして3年になるまで声をかけてくれなかったの?」
「……怖かったんだ。あんな小さい頃の話だし、もしかしたら君は忘れてしまっているかもしれないと思って。
それに散々君を困らせてしまった俺が、今更どんな顔で君に声をかけたらいいかわからなかったんだ」