【完】お人好しな彼に、恋をしました。
「でも、高3になって君と同じクラスになって、どうしても君と話してみたくて。俺が変わってしまったように、君も変わっていたのなら
忘れられるって思ったんだ。話しかけるうちに君はあの頃とちっとも変わらなくて、純粋で優しくて……
だったら、過去のことを隠したままで今の俺を好きに
なってもらえたらって……それで、レンや倉季さんに協力してもらったんだ」
「麻桜や廉夜くんに?」
「うん。4月のあの日だって、俺が図書室に行ったのは偶然じゃない。倉季さんに君の図書当番の日を聞いて、部活を早めに抜け出して」