【完】お人好しな彼に、恋をしました。
あーダメだ。
これ、私に出来る気しないよ……
「ねぇま……」
麻桜に聞こうと顔を上げたんだけど、相変わらず廉夜くんと話していて。
廉夜くんはどこから取ってきたのかわからないけど、雑誌を私の机の上に広げた。
「中3の頃にさ、俺もハルのタイプの女の子がどうしても知りたくて聞いたのね。
例えばこの中だったら、誰選ぶと思う?」
いつの雑誌なの、これ……
そこには今年の夏先取りコーデと書かれていて数人の女の子が写っていた。