そら
明希は怖くなり、無意識に手が震えた。

授業中50分間、先生が生徒に背を向くたびに明希へ物を投げた。
消しゴムの破片もシャーペンの芯もとんできた。
明希は先生にイジメられていることを知られて大事になって他のクラスの人や、あの4人にバレたくなかった。

イジメられる自分が恥ずかしい。

イジメられている自分が惨め。

そう感じた明希は
投げられた紙は全て鞄の中にいれた。
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