都会育ちのギャルが田舎に転校してきました
「何なの!?少し遅刻しただけじゃない!ただ時間を忘れただけ!大体走ってきたのに何でそんな言い方されなきゃいけないの!?」
「待たしてるんだから走るのは当たり前だろうが」
「私は走るのが苦手なの!それでも家から此所まで全力疾走したのに…っ!」
「見ればわかる。脚太いし」
「〜っ!」
コイツっ、もう無理!
私の堪忍袋の緒は完全にぶちギレ、怒りが溢れ出て止まらない。冷静さが欠け、我を忘れてしまっている。
八重と太陽が青褪めながら私達を交互に見る。しかしいまの私は、八重も太陽も、どうでも良かった。